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出版社名 | 小学館 |
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出版年月 | 2005年5月 |
ISBNコード |
978-4-09-386151-9
(4-09-386151-X) |
税込価格 | 1,430円 |
頁数・縦 | 204P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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おすすめ度
- 平山書店 (秋田県大仙市)
ビル・エヴァンスを聴きながら読んだ。エヴァンスは言わずと知れたジャズピアノのメ名手であるが、彼の繊細さと優しさは周りの雰囲気を透き通った世界に変えてしまう力がある。本作品の散文調かつ凝った修辞を抑えた平明な文体は、読者を澄んだ河崎愛美の世界に誘う。それは、取りも直さず穢れのない純粋だったころの自分を登場人物に映し込み、共感する感動である。今夜はエヴァンスの得意なナンバー、「いつか王子様が」をチョイスして寝ることにしよう。(のり)
(2005年7月7日)
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商品内容
文学賞情報 |
2005年
第6回
小学館文庫小説賞受賞 |
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要旨 |
そこに写っていたのは「想い」と題されたシャボン玉。1枚の写真をきっかけに、少女は少年への思いを募らせていく。偶然の再会から、少女は手紙を書きおくるが、少年からの返事が来ることはなかった。第六回小学館文庫小説賞受賞作品。 |
おすすめコメント
小学館文庫小説賞受賞15歳が書いた小説 そこに写っていたのは「想い」と題されたシャボン玉。1枚の写真をきっかけに、少女は少年にやわらかな熱い思いを募らせてゆく。偶然の再会を経て、少女は少年に手紙を書き送るが、返事が返って来ることはなかった。 15歳で第六回小学館文庫小説賞を受賞し、「史上最年少作家デビュー」と朝日新聞社会面やNHK「クローズアップ現代」でも取り上げられた河崎愛美さんの話題沸騰の問題作。少女からいまは亡き少年に宛てた手紙という形式で綴られた愛と絶望と再生の物語は、どこまでもまっすぐに人の心に届く。生きることの意味を懸命に問いながら、必死で「あなたへ」の思いを突きつめていく主人公の姿に、読む者の心はいつしかひとりの少女と同じ世界に引き込まれてゆく。
出版社・メーカーコメント
そこに写っていたのは「想い」と題されたシャボン玉。1枚の写真をきっかけに、少女は少年にやわらかな熱い思いを募らせてゆく。偶然の再会を経て、少女は少年に手紙を書き送るが、返事が返って来ることはなかった。 15歳で第六回小学館文庫小説賞を受賞し、「史上最年少作家デビュー」と朝日新聞社会面やNHK「クローズアップ現代」でも取り上げられた河崎愛美さんの話題沸騰の問題作。少女からいまは亡き少年に宛てた手紙という形式で綴られた愛と絶望と再生の物語は、どこまでもまっすぐに人の心に届く。生きることの意味を懸命に問いながら、必死で「あなたへ」の思いを突きつめていく主人公の姿に、読む者の心はいつしかひとりの少女と同じ世界に引き込まれてゆく。