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分断される経済 バブルと不況が共存する時代

NHKブックス 1047

出版社名 NHK出版
出版年月 2005年12月
ISBNコード 978-4-14-091047-4
4-14-091047-X
税込価格 1,122円
頁数・縦 269P 19cm

商品内容

要旨

「改革」は社会に何をもたらしたのか。景気が回復したと言われる一方で、大企業と中小企業、正規雇用と非正規雇用、都市と地方、投機マネーと家計貯蓄の間に、超えがたい断層線が刻まれたのではないか。郵政民営化など公的部門の改革や、不良債権処理に伴う市場改革の結果、何が起こったのかを探り、既存の経済理論では説明しえない日本社会の現実に迫る。経済分断を克服するための、信頼形成のビジョンを説く注目作。

目次

1 「構造改革」と無秩序化する経済(「経済」が見えなくなった―景気はどう「回復」したか
一九九七年不況の原因―「不確実性」をめぐって)
2 民営化が公共性を蝕む―「構造改革」の第一の柱(必要な民営化、不要な民営化
国民が年金から逃げ出した
一体化する日米関係)
3 「市場の純粋化」は何をもたらしたか―「構造改革」の第二の柱(市場競争の光と影―自動車産業の場合
「都市再生」が景観と住まいを破壊する
直接金融化は企業を健全にするか
企業と学校はどう変わるか)
「分断された経済」を生きる

出版社
商品紹介

景気回復は本当か。郵政民営化や都市再生など喫緊の課題を検討し、経済二極化を超えるためのビジョンを説く注目作。

著者紹介

松原 隆一郎 (マツバラ リュウイチロウ)  
1956年、神戸市生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。専攻は、社会経済学、相関社会科学。東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)