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グローバル関係学 7

ローカルと世界を結ぶ

  • 五十嵐誠一/編集 酒井啓子/編集
出版社名 岩波書店
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-00-027060-1
4-00-027060-5
税込価格 2,860円
頁数・縦 242P 20cm
シリーズ名 グローバル関係学

商品内容

要旨

地方共同体、島嶼地方や亡命者などの「よるべないローカル」はどのように自らをグローバルに繋いだのか。従来語られてきた、ローカル→国家→トランスナショナル、という連続的に展開されるネットワークのあり方ではなく、国家の枠組みを飛び越えて繋がっていく、国際NGOやグローバルな組織、広域の関係性や存在に着目する。

目次

絡み合うローカルとグローバル―国家を動かすのか、迂回するのか
1 国家を越える人と思想(亡命者が媒介する「他者のまなざし」―亡命イラク人と域内・国際政治の関係
グローバル化を強いられるイスラーム主義運動―ムスリム同胞団をめぐる関係性の変化と危機)
2 歴史のなかのトランスナショナル・ネットワーク(地中海におけるヨーロッパ内植民地―ドデカネス諸島をめぐる新たな帝国主義と抵抗運動のグローカル・ネットワーク
沖縄はどこからきて、どこへゆくのか―独立の回路を求めて
戦間期におけるアジア・太平洋広域ネットワークをめぐる官民の相互作用―「太平洋問題調査会」を事例として)
3 辺境からグローバルへ(トランスナショナルな運動の成功と国際的規範の揺らぎ―ラテンアメリカ先住民の事例
辺境からグローバルな権利運動へ―ボツワナと南アフリカにおけるサンの先住民運動
関係性の記憶とその投影―大規模開発に直面したエチオピア農牧民の生活選択)
4 人間と自然の間のネットワーク(ミャンマーの周縁の森から見た相互依存の連鎖
「イラク菌」と介入の病理―細菌という「記録」)

出版社・メーカーコメント

地方共同体、島嶼地方や亡命者などの「よるべないローカル」はどのように自らをグローバルに繋いだのか。従来語られてきた、ローカル→国家→トランスナショナル、という連続的に展開されるネットワークのあり方ではなく、国家の枠組みを飛び越えて繋がっていく、国際NGOやグローバルな組織、広域の関係性や存在に着目する。

著者紹介

五十嵐 誠一 (イガラシ セイイチ)  
1972年生。千葉大学大学院社会科学研究院教授。専門は国際関係論、アジア研究
酒井 啓子 (サカイ ケイコ)  
1959年生。千葉大学グローバル関係融合研究センター長。専門は地域研究(イラク政治)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)