• 本

昭和史 1926−1945

出版社名 平凡社
出版年月 2004年2月
ISBNコード 978-4-582-45430-7
4-582-45430-5
税込価格 1,760円
頁数・縦 509P 20cm
シリーズ名 昭和史

商品内容

目次

昭和史の根底には“赤い夕陽の満州”があった―日露戦争に勝った意味
昭和は“陰謀”と“魔法の杖”で開幕した―張作霖爆殺と統帥権干犯
昭和がダメになったスタートの満州事変―関東軍の野望、満州国の建国
満州国は日本を“栄光ある孤立”に導いた―五・一五事件から国際連盟脱退まで
軍国主義への道はかく整備されていく―陸軍の派閥争い、天皇機関説
二・二六事件の眼目は「宮城占拠計画」にあった―大股で戦争体制へ
日中戦争・旗行列提灯行列の波は続いたが…―盧溝橋事件、南京事件
政府も軍部も強気一点張り、そしてノモンハン―軍縮脱退、国家総動員法
第二次大戦の勃発があらゆる問題を吹き飛ばした―米英との対立、ドイツへの接近
なぜ海軍は三国同盟をイエスと言ったか―ひた走る軍事国家への道
独ソの政略に振り回されるなか、南進論の大合唱―ドイツのソ連進攻
四つの御前会議、かくて戦争は決断された―太平洋戦争開戦前夜
栄光から悲惨へ、その逆転はあまりにも早かった―つかの間の「連勝」
大日本帝国にもはや勝機がなくなって…―ガダルカナル、インパール、サイパンの悲劇から特攻隊出撃へ
日本降伏を前に、駈け引きに狂奔する米国とソ連―ヤルタ会談、東京大空襲、沖縄本島決戦、そしてドイツ降伏
「堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ…」―ポツダム宣言受諾、終戦
三百十万の死者が語りかけてくれるものは?―昭和史二十年の教訓

出版社
商品紹介

昭和史の第一人者が年代を追って語り下ろした決定版。「底なしの無責任」が招いた戦争を繰り返さない日本へ、今こそ知りたい教訓の宝庫。

おすすめコメント

日本人はなぜ戦争をするのか? 昭和史の第一人者が年代を追って語り下ろした決定版。「底なしの無責任」がひき起こした数々の悲惨、テロが吹き荒れた時代……今こそこの教訓を生かす時!

内容抜粋

本書「あとがき」より

「すべての大事件の前には必ず小事件が起るものだ。大事件のみを述べて、小事件を逸するのは古来から歴史家の常に陥る弊竇(弊害、欠陥)である」と夏目漱石が『吾輩は猫である』(八)で書いている。たしかに大事件は氷山の一角で、下にはいくつもの小事件が隠されている。突如、事件が起きるというものではなく、時間をかけて、連鎖的にゆっくり形づくられてきた幾つもの要因があり、それらがまとまって大事件として噴出してくる。ある時点での人間の小さな決断が、歴史をとんでもないほうへ引っ張っていくこともある。それを語らなくては歴史を語ったことにはならない。むずかしさはそこにある。それにつけても、歴史とはなんと巨大で多様で、面白い物語であるかとつくづく思う。人間の英知や愚昧、勇気と卑劣、善意と野心のすべてが書き込まれている。歴史とは何かを考えることは、つまり、人間学に到達するのである。

著者紹介

半藤 一利 (ハンドウ カズトシ)  
1930年東京向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文芸春秋入社。「週刊文春」「文芸春秋」編集長、取締役などを経て作家。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞受賞。『日本のいちばん長い日』、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)