
内側から見た富士通「成果主義」の崩壊
Kobunsha paperbacks 039
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2004年7月 |
ISBNコード |
978-4-334-93339-5
(4-334-93339-4) |
税込価格 | 1,047円 |
頁数・縦 | 235P 19cm |
商品内容
要旨 |
無能なトップ、暗躍する人事部、社内に渦巻く不満と嫉妬…日本を代表するリーディングカンパニーは、「成果主義」導入10年で、無惨な「負け組」に転落した。 |
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目次 |
1 急降下した業績 |
おすすめコメント
無能なトップ、暗躍する人事部、社内に渦巻く不満と嫉妬・・・富士通が業界に先駆けて「成果主義」を導入したのは1993年。以来10年、元・社員の著者が見たのは、士気は低下し、給料はカットされ、自殺者まで出るという現場の荒廃だった!全ビジネスマン必読、これはけっして他人事ではない!!
内容抜粋
本書「はじめに」より
私は2004年に退社するまで、たまたま内側から、富士通の「成果主義」運営の当事者として、これら一連の出来事を見つめることができた。だからいま、富士通の人事部門に在籍した私には、そのとき見えた事実について語る義務があると思うし、その事実について知ることは、同社の関係者だけでなく日本社会全体にとっても得るところは大きいと考えている。富士通という日本を代表するIT企業の隆盛と凋落を解きほぐすと、そこには日本企業が抱える構造上の問題が見えてくる。「成果主義」という日本人になじまないシステムの下で、いかに会社が病んでいったかに、慄然とするものがある。これは、けっして一企業だけに固有の問題ではない。日本のどの企業でも起こりえる、あるいはすでに起きているかもしれない問題ではないだろうか?(城 繁幸)