
フェルメールの受胎告知
出版社名 | 白水社 |
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出版年月 | 2007年4月 |
ISBNコード |
978-4-560-02712-7
(4-560-02712-9) |
税込価格 | 3,080円 |
頁数・縦 | 219,5P 20cm |
商品内容
要旨 |
「真珠の首飾りをもつ女」の細部に描かれた、小さな球体が意味するものは?アメリカの異才作家が、ゴヤ、ジョルジョーネ、モランディなどの絵画に目を凝らし、「見る」悦びをつづる。 |
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目次 |
第1章 途方に暮れる楽しみ |
出版社 商品紹介 |
《真珠の首飾りをもつ女》の細部に描かれた、謎の物体が意味するものは。異才作家が絵画の意外な発見、「見る」悦びをつづる。 |
おすすめコメント
あの名画に謎の物体発見! 《真珠の首飾りをもつ女》の細部に描かれた、小さな球体が意味するものは? 本書は、小説『目かくし』で好評を博したアメリカの異才作家が、フェルメール、シャルダン、モランディなどの絵画に目を凝らし、「見ること」の悦びをつづる美術エッセイだ。取りあげたほかの作品は、ジョルジョーネの《嵐》、ゴヤの版画集《ロス・カプリチョス》、ダヴィッドの《マラーの死》、ミッチェルのモダンアート、リヒターのフォトペインティングなど、彼女が偏愛する逸品ばかり。専門の学者や評論家ではない作家によって、なぜ、誰もが知る名画から意外な発見が生まれたのか。それは作品と一対一で向き合い、何時間も集中して見ることだという。簡単なようで、実は難しい鑑賞法に虚を衝かれる。本書の原題は「矩形の謎」(Mysteries of the Rectangle)という意味になる。四角いフレームに収まった絵画、それは二次元の世界であり、時の流れの外に位置しているかのようだ。そして彼女は、イメージの隅々まで、心に焼きつくまで眺める。この本のあらゆるページに夫ポール・オースターの足跡があるという。本書を特徴づける指摘だ。彼女はこう語る。「絵の前に一人きりでたたずみ、そこでなにが起こるかをじっと待つという孤独な経験を愛するすべての人びとのために、私はこの本を書いた」。この豊饒な愉しみを味わってほしい。