風に舞いあがるビニールシート
文春文庫 も20−3
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2009年4月 |
ISBNコード |
978-4-16-774103-7
(4-16-774103-2) |
税込価格 | 803円 |
頁数・縦 | 342P 16cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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直木賞受賞作
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おすすめ度
- 三洋堂書店 城山店 (愛知県尾張旭市)
人のために一生懸命になれる人の優しさに多くのことを気づかされる作品です。
本書はさまざまな職業に就く人たちの6つの短編集からなっています。
国連難民高等弁務館事務所UNHCRに勤める女性がかって夫だった男を亡くした悲しみから立ち上がり、自分の中にあったしこりを見出した末に新たな一歩を踏み出す『風に舞いあがるシート』
仏像修復師の仕事と己の苦々しい過去と再び対峙しようとする男を書いた『鐘の音』
特にこの2作品に作者の意気込みを感じました。
読み終えたとき、すべてを投げうってでもする価値のある「何か」を持っている事の輝きを感じます。そして、足を踏み出す勇気が湧いてきます。
優しく、強く、前向きになれる作品です。(2009年10月9日)
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おすすめ度
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商品内容
要旨 |
才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。あたたかくて力強い、第135回直木賞受賞作。 |
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おすすめコメント
才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり……。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。あたたかくて力強い、第135回直木賞受賞作。 解説・藤田香織