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ウイスキーの科学 知るほどに飲みたくなる「熟成」の神秘

ブルーバックス B−1658

出版社名 講談社
出版年月 2009年11月
ISBNコード 978-4-06-257658-1
4-06-257658-9
税込価格 990円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

ウイスキーはじつに不思議な酒だ。全工程のうち、人が関われる時間はわずか1%ほど。残りの99%は、「熟成」がもたらす劇的な変化をただひたすら「待つ」時間なのだ。その間に樽の中では何が起きているのか?科学がいまだ解き明かせない謎に、「新説」をまじえて迫る。

目次

第1部 ウイスキーのプロフィール(それは偶然から始まった―錬金術と密造が拓いた歴史
世界のウイスキー群像―歴史が育んだ「5つの個性」
ウイスキーができるまで―若武者が大人の美徳をそなえるまで)
第2部 ウイスキーの少年時代(麦芽の科学―栄養と機能を横取りする人間の知恵
仕込みと発酵の科学―微生物たちの饗宴
蒸留の科学―躍り出る酒精たち
樽の科学―品質を左右する神秘の器
貯蔵の科学―ウイスキーは環境と会話する)
第3部 熟成の科学(「香り」の構造―ニューポット由来成分がつくる熟成香
樽は溶けている―樽由来成分とエタノール濃度の驚異
「味」に関する考察―「甘さ」「辛さ」を分けるもの
「多様さ」の謎を追う―水とエタノールの愛憎劇
「まろやか」になる理由―再び現れる意外な「役者」
ウイスキーは考えている―わすれたくない3つのキーワード)

出版社・メーカーコメント

ウイスキーをつくるのは人ではなく時間だ。魅惑の琥珀色の液体はどのように生まれるのか?樽の中で起きている、人智を超えた「熟成」という神秘。時間によってしか成しえないそのメカニズムを解き明かす!

著者紹介

古賀 邦正 (コガ クニマサ)  
1944年生まれ。1969年東京大学理学部卒業、サントリー(株)入社。中央研究所にてウイスキーの貯蔵・熟成の研究に10年余り携わる。その後、食品の機能性などの研究に従事したのち研究企画部長、ヘルスケア事業開発部長、特許情報部長。1999年より東海大学開発工学部教授。農学博士。「『総体的調和』という見方・考え方」で2007年度文理シナジー学会学術賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)