書店レビュー
総合おすすめ度:
全2件
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神様のカルテ2
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
櫻井翔と宮崎あおいの主演で映画の公開が待たれ、いっそうにこの本への注目度がアップしている。2009年に前作「神様のカルテ」で賞獲りもして、いきなり脚光を浴びたこの本。その中味の魅力はといえば、ひとことで言えば“感動の人間ドラマ”。でもそれは、大仕掛けの設定ではなく、さりげない、やさしい空気感の中で、物語が進行していくところではないだろうか。作者の夏川さんが自身、地域医療に従事する医者ということであり、描写の説得力も十分だが、この作品は医者の話のワクを大きく越えた人間愛の物語だと感じる。前作から読むもよし、「2」だけでもよしのおススメ本だ。
(2010年11月8日)
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相変わらず夏目漱石が好きなんだねえ。イチさん!
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おすすめ度
- ブックスオオトリ高円寺店 (東京都杉並区)
前作に続く本庄病院内科医栗原一止(いちと)は相変わらず夏目漱石が好きな変人内科医。今回は医大時代の親友進藤辰也が本庄病院にやってきた。昔と変わらないのはイチさんだけなのか、友情再確認の物語あり、90歳を超える老夫婦、『トメさんとマゴさん』の愛しい二人の物語あり、そしてそして内科医局には必要な古狐先生こと内藤鴨一夫婦の物語と盛り沢山の強くて優しくて美しい物語が展開されている。半ば過ぎからは泣きっ放しで読んでいた。特にマゴさんの『トメ』さんを見送る(木曽節)を聴きたいと思った。なんて素敵な送る歌なのだろうと・・・古狐先生夫人の千代さんも本当に素敵な人で、それと同じくらいハルさんはかわいい人で、個性豊かな登場人物が「人を思うことの大切さと、強さを教えてくれる」素敵な素敵な物語。いざご堪能あれ☆
(2010年10月10日)
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商品内容
要旨 |
信州にある「24時間、365日対応」の病院では、今日も奇蹟が起きる。「一止とハルさん」の新たな物語。 |
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出版社 商品紹介 |
栗原一止は「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。新任の医師・進藤辰也が東京から赴任してくるが…。 |
おすすめコメント
医師の話ではない。人間の話をしているのだ。栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。そんな一止に、母校の医局からの誘いがかかる。医師が慢性的に不足しているこの病院で一人でも多くの患者と向き合うか、母校・信濃大学の大学病院で最先端の医療を学ぶか。一止が選択したのは、本庄病院での続投だった(『神様のカルテ』)。新年度、本庄病院の内科病棟に新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。彼は一止、そして外科の砂山次郎と信濃大学の同窓であった。かつて“医学部の良心”と呼ばれた進藤の加入を喜ぶ一止に対し、砂山は微妙な反応をする。赴任直後の期待とは裏腹に、進藤の医師としての行動は、かつてのその姿からは想像もできないものだった。そんななか、本庄病院に激震が走る。
出版社・メーカーコメント
医師の話ではない。人間の話をしているのだ。栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。そんな一止に、母校の医局からの誘いがかかる。医師が慢性的に不足しているこの病院で一人でも多くの患者と向き合うか、母校・信濃大学の大学病院で最先端の医療を学ぶか。一止が選択したのは、本庄病院での続投だった(『神様のカルテ』)。新年度、本庄病院の内科病棟に新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。彼は一止、そして外科の砂山次郎と信濃大学の同窓であった。かつて“医学部の良心”と呼ばれた進藤の加入を喜ぶ一止に対し、砂山は微妙な反応をする。赴任直後の期待とは裏腹に、進藤の医師としての行動は、かつてのその姿からは想像もできないものだった。そんななか、本庄病院に激震が走る。