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人質の朗読会

出版社名 中央公論新社
出版年月 2011年2月
ISBNコード 978-4-12-004195-2
4-12-004195-6
税込価格 1,540円
頁数・縦 247P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 心にしみる名作

    小川洋子の作品は、文体がやわらかで穏やかで丁寧です。年々研ぎ澄まされていると思います。この作品は危機的な状況下という設定なのに、すべて淡々と語られて、心にしみます。

    (2012年2月29日)

  • 祈りの形を変えるとこんな物語に…

    人質となった8人が一人ずつ語る物語。ただただ静に厳かに語る物語。あとがきもなく静にフェイドアウトしていくところは『祈り』の厳粛さに似ている。

    (2011年3月30日)

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商品内容

要旨

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

出版社
商品紹介

囚われの身となった人々が、遠く、隔絶された場所で語るのは、絶望ではなく生きるための物語。しみじみと深く胸を打つ連作短篇集。

著者紹介

小川 洋子 (オガワ ヨウコ)  
1962年、岡山市に生まれる。早稲田大学第一文学部卒。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により第七回海燕新人文学賞を、91年、「妊娠カレンダー」により第一〇四回芥川賞を受賞。2004年、『博士の愛した数式』で第五五回読売文学賞と第一回本屋大賞を、06年、『ミーナの行進』で第四二回谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)