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晴天の迷いクジラ

出版社名 新潮社
出版年月 2012年2月
ISBNコード 978-4-10-325922-0
4-10-325922-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 295P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • もしも自分が今ここにいる意味がわからなくなったとしたら。
    生きていることに何も希望がもてなくなったとしたら。
    そんな時、窪美澄さんという作家がいることを、教えてあげたい。手渡してあげたい。
    悩みで苦しみや迷いや、そういう気持ち、すべてひっくるめて、きっと肯定してくれる。
    大丈夫だよ。生きていていいんだよって、そう物語の中から、まっすぐに心に飛び込んでくる。

    (2013年7月25日)

  • 生きるのって難しい・・けど希望は捨てない!

    山本周五郎賞受賞作。

    仕事に忙殺された挙句、恋人にも振られ、人生に絶望する男性、尚人。
    生んだばかりの娘を捨て上京して30年、作った会社が倒産寸前の女性、野乃花。
    母親の偏愛に苦しみ、初めてできた友達を亡くし引きこもり、ついにリストカットした少女、正子。
    人生を捨てようとしていた3人が交わった先にいたのは、浜に打ち上げられた巨大なクジラだった。

    「生きるのって難しい」と思わずにはいられない、思い作品です。
    しかし読み終わった感動を咀嚼すると、「だけど、自分らしく生きたい」という決意が心にみなぎってきます。
    目標のない人生をすごしているな・・なんてお悩みの方、是非読んでください!

    (2012年8月27日)

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商品内容

文学賞情報

2012年 第3回 山田風太郎賞受賞

要旨

壊れかけた三人が転がるように行きついた、その果ては?人生の転機に何度も読み返したくなる、感涙の物語。

出版社
商品紹介

ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ――『ふがいない僕は空を見た』の著者が放つ待望の二作目。感涙長編小説。

著者紹介

窪 美澄 (クボ ミスミ)  
1965(昭和40)年、東京都稲城市生まれ。カリタス女子中学高等学校卒業。短大を中退後、さまざまなアルバイトを経て、広告制作会社に勤務。出産後、フリーの編集ライターに。妊娠・出産を主なテーマとし、その他女性の体や健康、漢方、占星術などについて雑誌や書籍で活動する。2009年「ミクマリ」で第8回女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞。2010年には受賞作を所収した『ふがいない僕は空を見た』(新潮社)を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)