保持林業 木を伐りながら生き物を守る
出版社名 | 築地書館 |
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出版年月 | 2018年11月 |
ISBNコード |
978-4-8067-1570-2
(4-8067-1570-0) |
税込価格 | 2,970円 |
頁数・縦 | 370P 20cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 あらゆるシステムの安定に多様性が重要であるように、地球の持続可能性を高めるには「生物多様性」が欠かせない。その生物多様性を確保するのに大事な役割を果たすのが「森林」である。森林のある区画のすべての木を伐採せず、生態系維持に必要な木を残す林業を「保持林業」といい、世界的に普及しつつあるという。本書では、生物多様性の回復・保全を目的とする「保持林業」の意義や考え方、手法・技術、普及のための制度や政策、課題や可能性について、海外の先進事例や国内における実験などを紹介しながら、16人の第一線の研究者が論じている。動物や昆虫の生息地を奪わずに産業としての林業を維持する保持林業の要となるのは、「何を伐採するか」ではなく「何をどのように残すか」である。編者の柿澤宏昭氏は北海道大学大学院農学研究院教授、山浦悠一氏は国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 森林植生研究領域主任研究員、栗山浩一氏は京都大学大学院農学研究科教授。ダイジェストで主に抜粋した第1章は山浦氏と、国際農林水産業研究センター林業領域長の岡裕泰氏の共著。 |
商品内容
要旨 |
成熟期をむかえる日本の人工林管理の新指標。欧米で実践され普及している、生物多様性の維持に配慮し、林業が経済的に成り立つ「保持林業」を第一線の研究者16名により日本で初めて紹介。保持林業では、伐採跡地の生物多様性の回復・保全のために、何を伐採するかではなく、何を残すかに注目する。北海道道有林で行なっている大規模実験、世界での先進事例、施業と森林生態の考え方、必要な技術などを科学的知見にもとづき解説。生産林でありながら、美しく、生き物のにぎわいのある森づくりの方向性を示す。 |
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目次 |
第1章 保持林業と日本の森林・林業 |