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遠い山なみの光

新版

ハヤカワepi文庫 117

出版社名 早川書房
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-15-120117-2
4-15-120117-3
税込価格 1,342円
頁数・縦 301P 16cm
シリーズ名 遠い山なみの光

商品内容

要旨

イギリスで暮らす悦子は、娘の自殺に直面した喪失感のなか、故郷の日々に思いを馳せる。戦後の長崎、復興しつつある街で、彼女は佐知子に出会った。娘を一人で育て、男と渡米する夢にすがる佐知子は、現実的な悦子とは対照的に見えた。だが回想するうち、悦子の記憶は揺らぎ、不穏の色を濃くしていく。時代に翻弄されながら自らの道を生きる人々の姿を描いたイシグロのデビュー作。映画化原作。

出版社・メーカーコメント

英国で暮らす悦子は、娘を自殺で失い、故郷の日々を想う。戦後の長崎で出会った母娘。友情の記憶には不穏な影が差す。映画化原作

著者紹介

イシグロ,カズオ (イシグロ,カズオ)  
1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。1982年、本書『遠い山なみの光』で長篇デビューし、王立文学協会賞を受賞、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。2017年にはノーベル文学賞を受賞。2018年に日本の旭日重光章を受章し、2019年には英王室よりナイトの爵位を授与された
小野寺 健 (オノデラ タケシ)  
1931年生、2018年没、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了、横浜市立大学名誉教授、日本大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)