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帰らざる日本人 台湾人として世界史から見ても日本の台湾統治は政策として上々だったと思います

シリーズ日本人の誇り 2

出版社名 桜の花出版
出版年月 2004年12月
ISBNコード 978-4-434-05626-0
4-434-05626-3
税込価格 1,540円
頁数・縦 237P 19cm

商品内容

要旨

戦後、日本人が帰国してしまっても、台湾に残った私のような日本語族を、「帰らざる日本人」と人は呼びます。今の日本人は台湾のことを知りません。台湾が昔日本だったことも、領台の50年、偉大な明治の先人達が苦労して台湾を近代化したことも全て忘れています。私達のような元日本人が台湾にいるということも、皆知らないのです。教育が忘れさせているのです。私は、むしろ終戦後になって日本時代の良かったことが身に沁みたという感じです。そして時代が変わって、苦しい環境になった時に、初めて日本時代に受けた教育が発揮出来たわけです。それから感謝するようになりました。戦後のあの忌まわしい二・二八事件で、中国人の本性をまざまざと見せつけられ、私たちはこの戦後やってきた中国人とは違うのだ、自分たちの精神の基盤は日本精神なのだ、と明確に意識するようになったのです。日本の台湾統治は、当時、西欧列強が行なっていた植民地的感覚の統治とは全く違って、国を治めるというような腹太い政策でやっていたのです。

目次

第1章 日本統治時代の台湾に生まれて
第2章 素晴らしかった日本教育
第3章 戦争の時代を生きて
第4章 戦後の混乱
第5章 日本よ、再び立て
第6章 台湾人として

著者紹介

蔡 敏三 (サイ ビンゾウ)  
日本名、吉田政弘 大正14年(1925年)、日本統治下の台湾・嘉義生まれ。土木技師として台南州庁勤務の父:蔡天助と母:黄氏怨の二男一女の長男として生まれる。台南市立末広公学校、台北工業学校(土木科)卒業。台北工業学校在学中の16歳の時に父を亡くし卒業後は一家の大黒柱として家族を支える。日本株式会社西松組勤務を経て、第二回海軍特別志願兵で召集され、敗戦までの1年半の間海兵団生活を送る。染料工場(副工場長)勤務の後、建築士として活躍する。敗戦後の大変な時を「日本精神」とキリスト教を心の拠り所として乗り切ってきた。現在も日本の書物で熱心に勉強している。辛口の人柄から日本に対して厳しい言葉もあるが、それも日本を愛するが故である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)