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花まんま

出版社名 文藝春秋
出版年月 2005年4月
ISBNコード 978-4-16-323840-1
4-16-323840-9
税込価格 1,728円
頁数・縦 264P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  •  私はオール読物の定期の読者なので、以前からこの作品群に対しては、一つ一つの話が実に丁寧につくり込まれているという印象を持っていた。今回読み直すことになったわけだが、改めてその印象を強くした。それと同時に新しく発見したことがあって、それは人間の生と死、業というものが子どもの視線をとおして、柔らかい当たりで表現されている。生命エネルギーにあふれ、生死の場面とはほとんど無縁な子供だからこそ、出来事をストレートに受け止めることができ、それが読者の心にぐっと染み入る結果になっているのだろうと感じた。 のり)

    (2005年8月14日)

  • 人生はタコヤキや 大阪の人買うたってや

    大阪の下町を舞台にしたけったいで、おもろうて、悲しゅうなる短編集。懐かしさあふれる子供のころの摩訶不思議な話。大阪弁が溢れてるから、どうせ東京では売れへん。大阪の人買うたってや。

    (2005年7月25日)

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商品内容

文学賞情報

2005年 第133回 直木賞受賞

要旨

大人になったあなたは、何かを忘れてしまっていませんか?大阪の路地裏を舞台に、新進気鋭の著者が描く六篇の不思議な世界。

出版社
商品紹介

小さな妹がある日突然、誰かの生まれ変わりだと言い出したとしたら──。関西を舞台に失われてしまった懐かしさを感じる作品集。

おすすめコメント

新進気鋭が描く路地裏の大阪―。「トカビの夜」「妖精生物」「摩訶不思議」「花まんま」「送りん婆」「凍蝶」・・・あなたはノスタルジックで不思議な世界に引き込まれる!

著者紹介

朱川 湊人 (シュカワ ミナト)  
1963年、大阪府生まれ。慶応義塾大学文学部卒。出版社勤務を経て、2002年、「フクロウ男」で第51回オール読物推理小説新人賞を受賞。翌2003年には「白い部屋で月の歌を」で第十回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。初の著作となった『都市伝説セピア』は直木賞候補となり、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)