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きみの友だち

出版社名 新潮社
出版年月 2005年10月
ISBNコード 978-4-10-407506-5
4-10-407506-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 316P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 足の悪い女の子、恵美と彼女にかかわりのある子供たちを主人公にして語られる10の物語。全編を通じて、恵美が登場し、ちょっとミステリアスな女の子として描かれている。まわりから見た恵美は、態度や言動からは心の内が読みづらく、読んでいると霧の中を進んでゆくような感がある。しかし、このもやもや感は、”子供の目から”見える感じを表現したのであって、読み手はいつの間にか自分が子供の目線になっていることに気づくだろう。最後に”真の主人公”恵美を主役にさせ締めくくるあたり、構成にも素晴らしい冴えが感じられ、自信を持っておすすめできる一冊である。(のり)

    (2005年12月4日)

商品内容

出版社
商品紹介

嬉しいこと、つらいことがいっぱいあったから、「友だち」の意味がわかった――痛みや喪失を乗りこえ、少女たち、少年たちはやがて…。

おすすめコメント

「友だち」の意味、やっとわかったよ――心を揺さぶる、珠玉の長篇!頭がよくてちょっと意地悪な恵美ちゃんと、何をやってもぐずな由香ちゃんは、ある事故が起きてから誰とも付き合わなくなった。勉強もスポーツも抜群でライバル同士だったブンちゃんとモトくんは、あることがきっかけで全然チグハグになった。それでも……衝突や痛みや喪失を乗りこえて輝く「友だちという関係」を描く最高傑作。

著者紹介

重松 清 (シゲマツ キヨシ)  
1963(昭和38)年、岡山県生まれ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年、『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年、『ナイフ』で坪田譲治文学賞を、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001(平成13)年、『ビタミンF』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)