
女たちは二度遊ぶ
| 出版社名 | 角川書店 |
|---|---|
| 出版年月 | 2006年3月 |
| ISBNコード |
978-4-04-873682-4
(4-04-873682-5) |
| 税込価格 | 1,540円 |
| 頁数・縦 | 224P 20cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
吉田修一は特異な作家である。その女性の性格描写の芸は、名を伏せて作者を問われた人に書き手を女性だと信じ込ませるまでのリアリティを含んでいる。というのが一般の読著の受ける印象であると思うが、著者はそのことに拘泥することはない。この作品も、すべて「ぼく」の目から見た女性という形で描かれており、一読して作者が男性だとわかる。著者はすべての男性を代表して堂々と女性について述べているのである。その率直さがとても好ましい。本作では11人の異なる女性像が描かれるが、よくもここまで描き分けられるものと、読み手にとってはそれが感心せずにはいられない。この意味で、著者は男性の読者に対しては納得できる共感を、女性に対しては男性から見た女性像の直球勝負のメッセージを投げかけたものといえるだろう。本作は『野性時代』に連載された作品を単行本化したものである(のり)
(2007年6月12日)
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商品内容
| 要旨 |
本当になんにもしない女だった。炊事、洗濯、掃除はおろか、こちらが注意しないと、三日も風呂に入らないほどだった―。甘く、ときに苦く哀しい、“日本の美しい女たち”11人の物語。女の生態と男の心理をリアルに描く、著者会心のイレブン・ストーリーズ。 |
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おすすめコメント
女の生態と男の心理をリアルに描く、著者会心のイレブン・ストーリーズ。「どしゃぶりの女」「公衆電話の女」「自己破産の女」「殺したい女」「夢の女」「平日公休の女」「泣かない女」「最初の妻」「CMの女」「十一人目の女」「ゴシップ雑誌を読む女」を掲載。