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ヨーロッパ・バイオマス産業リポート なぜオーストリアは森でエネルギー自給できるのか

出版社名 築地書館
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-8067-1504-7
4-8067-1504-2
税込価格 2,200円
頁数・縦 157P 19cm

商品内容

要旨

急峻な地形、高い人件費など、日本以上に厳しい条件の中で、なぜ、林業が栄え、バイオマス産業がビジネスとしてなりたつのか。木質バイオマスが地域の重要なエネルギー源として確立し、産業として成立するためには、林業家やボイラーメーカーだけでなく、それにまつわる技術、サービス、ソフト、流通、振興を図る行政部門など、さまざまな課題を遂行する人びとが必要だ。実践事例を集めた本書では、バイオマス産業を支える要所の林家企業・組織をそれぞれの仕事場で取材。最先端で奮戦中の「人」をリポートすることで、日本での林業と木質バイオマス利用普及に必要なことを、鮮やかに浮き彫りにする。

目次

1章 地域に根ざした家族経営林業家―アイブル・チップ製造販売
2章 牧草牛乳と高品質チップ製造ビジネス―ビューラー・ホルツ有限会社
3章 バイオマスボイラーの開発―アウグスト・ラッガム教授に聞く
4章 ヒートポンプとペレットボイラー活用の大規模温泉プール―フライブルクのプール管理会社に聞く自然エネルギーへの転換と省エネの組み合わせ
5章 燃焼効率九割超―バイオマスボイラーメーカーのセールスマンに聞く販売と利用の実際
6章 ジャガイモから丸太まで、バイオマス保管シートを世界市場で売る―農林資材メーカー事業部長に聞く
7章 バイオマス集積場ビジネス―林業家と消費者を木質エネルギーでつなぐ流通ルートの要
8章 自由化後の電力市場と自然エネルギー―電力会社は消費者が選択する
9章 「エネルギー林」を栽培する―農業会議所普及指導員に聞く
10章 太陽熱による木質チップ乾燥装置―開発・製造・販売のコナ社社長に聞く
11章 地域エネルギー自立と発熱所建設のためのエンジニアリングとは―バイオマス協会エンジニアに聞く

著者紹介

西川 力 (ニシカワ ツトム)  
1947年、京都市生まれ。立命館大学卒業。日本生気象学会会員。ドイツ健康運動療法協会会員。貿易商社に勤務後、1991年にドイツ・バートホンブルクに移住、オーストリア、ドイツ、スイスのバイオマス・再生可能エネルギーや健康保養地クアオルトに関する情報を発信している。環境と健康の分野において数多くの日本企業との提携を手掛ける。自らの健康管理のためにトレーナーとなり、ジャイロトニックを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)