
山を走る女
講談社文芸文庫 つA6
出版社名 | 講談社 |
---|---|
出版年月 | 2006年4月 |
ISBNコード |
978-4-06-198438-7
(4-06-198438-1) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 403P 16cm |
商品内容
要旨 |
二一歳の多喜子は誰にも祝福されない子を産み、全身全霊で慈しむ。罵声を浴びせる両親に背を向け、子を保育園に預けて働きながら一人で育てる決心をする。そしてある男への心身ともに燃え上がる片恋―。保育園の育児日誌を随所に挿入する日常に即したリアリズムと、山を疾走する太古の女を幻視する奔放な詩的イメージが谺し合う中に、野性的で自由な女性像が呈示される著者の初期野心作。 |
---|
出版社・メーカーコメント
未婚で子を産む女の原初的生命力を描く秀作21歳の多喜子は誰にも祝福されない子を産み、全身全霊で慈しむ。恋愛に基づく結婚からも聖なる母性像からも自由な80年代の新しい女性像を刻んだ先駆的作品。