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累犯障害者 獄の中の不条理

出版社名 新潮社
出版年月 2006年9月
ISBNコード 978-4-10-302931-1
4-10-302931-5
税込価格 1,540円
頁数・縦 238P 20cm

商品内容

要旨

「これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかった…」逮捕された元国会議員は、刑務所でそうつぶやく障害者の姿に衝撃を受けた。獄中での経験を胸に、「障害者が起こした事件」の現場を訪ね歩く著者は、「ろうあ者だけの暴力団」「親子で売春婦の知的障害者」「障害者一家による障害者の監禁致死事件」など、驚くべき事実を次々とあぶり出す。現代日本の「究極の不条理」を描く問題作。

目次

序章 安住の地は刑務所だった―下関駅放火事件
第1章 レッサーパンダ帽の男―浅草・女子短大生刺殺事件
第2章 障害者を食い物にする人々―宇都宮・誤認逮捕事件
第3章 生きがいはセックス―売春する知的障害女性たち
第4章 閉鎖社会の犯罪―浜松・ろうあ者不倫殺人事件
第5章 ろうあ者暴力団―「仲間」を狙いうちする障害者たち
終章 行き着く先はどこに―福祉・刑務所・裁判所の問題点

おすすめコメント

何が彼らを生み出したのか――。現代日本の「究極の不条理」を描き出す問題作。  逮捕された元国会議員が刑務所で眼にしたもの、それは塀の中に留め置かれる多くの障害者の姿だった。獄中での経験を胸に障害者が起こした事件の現場を訪ね歩く著者は「ろうあ者だけの暴力団」「親子で売春婦の知的障害者」など驚愕の現実を次々に炙り出す。行政もマスコミも目を瞑る社会の闇に迫った衝撃のノンフィクション。

著者紹介

山本 譲司 (ヤマモト ジョウジ)  
1962年北海道生まれ、佐賀県育ち。早稲田大学教育学部卒。菅直人代議士の公設秘書、都議会議員2期を経て、96年に衆議院議員に当選。2期目の当選を果たした2000年の9月、政策秘書給与の流用事件を起こし、01年2月に実刑判決を受ける。433日に及んだ獄中での生活を『獄窓記』(ポプラ社)として著す。同書は04年、第3回「新潮ドキュメント賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)