• 本

中年入門

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2008年8月
ISBNコード 978-4-02-250466-1
4-02-250466-8
税込価格 1,540円
頁数・縦 223P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 愛すべき中年になるために

    松尾スズキ氏が日々綴ったコラム・小説などから抜き出されたコトバの数々。不幸を嘆き、しかしその不幸を笑いに変えていく名言集が、本書である。「不幸は慣れるものだ」「これからもがんばりません」「やめない?無理して喋るの」「俺の代わりもいっっっくらでもいるんだろうなあ」あぁ、何とうなだれたコトバ達。中年になる前のコトバから、45歳現在のコトバまで、中年の悲哀を感じさせる言霊が口からこぼれ出す。疲れてます、しんどいです、申し訳ないです‥。でも、前向きの、励ましの言葉が多く聞かれる昨今だからこそ、ちょっと後ろ向きの言葉が実は心に響く。「起きただけなのに疲れてる」そう、それが中年!めざせ、愛すべき中年!

    (2008年10月23日)

商品内容

要旨

「浮いた浮いた転んだ負けたで45年」辛酸をなめたからこそあふれ出る、松尾スズキによる濃厚な名言集。人生の絶望も、笑いのめせば希望に変わる。

目次

第1章 中年の飲みは基本、ゆっくりと死に向かう負け戦の中の宴である―中年・人生の敗北
第2章 不幸だあ。と、ひとりつぶやくこともある―不幸・怒り・絶望
第3章 私の愛の定義は「それがなきや死んじゃう」ものに捧げられる―恋・エロ
第4章 人生を勝ち負けで考えると、数多く笑った方が勝ちなんだ―笑い・その他
第5章 つねづね思うのは、飽きてからが「仕事」なんだなあ、ということ―仕事

出版社
商品紹介

演出家、作家、俳優、映画監督と幅広く活躍する著者の箴言集。「愛はお金に似ている」など、悲哀と笑いの入り交じった1冊。

おすすめコメント

「浮いた浮いた転んだ負けたで45年」――。演出家、作家、俳優、映画監督と幅広い活躍を見せる著者が辛酸を味わいつくしたからこそあふれ出る濃厚な名言集。「中年の飲みは基本、ゆっくりと死に向かう負け戦の中の宴である」「愛はお金に似ている」など悲哀と笑いの入り交じった一冊。人生の絶望も、笑いのめせば希望に変わるはず。

著者紹介

松尾 スズキ (マツオ スズキ)  
1962年福岡県生まれ。演出家、脚本家、俳優、作家、映画監督。88年に「大人計画」を旗揚げし、97年『ファンキー!宇宙は見える所までしかない』で第四一回岸田國士戯曲賞を、2001年第三八回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。また、04年には初の長編映画監督作『恋の門』がヴェネツィア国際映画祭に正式出品。06年小説『クワイエットルームにようこそ』が第一三四回芥川賞候補作となる。08年には、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で第三一回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞の四五歳、中年である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)