• 本

モンゴル帝国史研究正篇 中央ユーラシア遊牧諸政権の国家構造

出版社名 東京大学出版会
出版年月 2013年6月
ISBNコード 978-4-13-021077-5
4-13-021077-7
税込価格 28,600円
頁数・縦 1045,26P 22cm

商品内容

要旨

モンゴル帝国史研究上の二つの決定的に重要なペルシア語史書、ガザン・カンの『モンゴル史』とオルジェイト・カンの『集史』「モンゴル史」を統轄的に検証し直し、「モンゴル系譜集」の記事をも全面的に参照して十九世紀以来のモンゴル帝国史研究の根本的な重大な誤りを徹底的に糺し、遊牧部族軍連合国家モンゴル帝国存立の根幹、即ち、モンゴル帝国の基本的な国家構造を具体的に明らかにすると共に、一連の考察を通して、従来の中央ユーラシア遊牧国家史研究を根底から構築し直す。

目次

糺すべき根本的な誤り
第1部 『モンゴル史』と『集史』「モンゴル史」(1(イスタンブル)写本とT(テヘラン)写本
I写本を基準とするT写本以下の諸写本の変化
I写本における不整合等のT写本における調整 ほか)
第2部 モンゴル帝国遊牧諸部族の「御家人」達(チンギス家譜代の家人の家系の諸部族
チンギス・カンの先祖の時代以来の諸部族
敵対者のもとから早期に来降した諸部族 ほか)
第3部 中央ユーラシア遊牧国家史研究上の究極の課題(従来の諸研究の根本的な誤り
現在に至るまでの研究状況と問題点
中央ユーラシアの遊牧国家とその継承国家の再検証)

出版社
商品紹介

14世紀に成立したペルシア語史料の緻密な検証と考察を通して、モンゴル帝国の国家構造を解明した、世界に比類のない画期的研究。

著者紹介

志茂 碩敏 (シモ ヒロトシ)  
1941年福岡県生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、公益財団法人東洋文庫研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)