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祭祀と供犠 日本人の自然観・動物観

出版社名 法蔵館
出版年月 2001年3月
ISBNコード 978-4-8318-5625-8
4-8318-5625-8
税込価格 3,520円
頁数・縦 303P 22cm

商品内容

要旨

狩猟と稲作、供養と供犠、殺生肉食論の展開、動物と植物の供養など、多彩な比較文化的視座と豊富な事例により、日本人の自然認識の特質を探究する。

目次

祭祀と供犠の比較文化序説―「血」の問題を手がかりに
第1部 動物供犠と日本の祭祀(イケニヘ祭祀の起源―供犠論の日本的展開のために
動物供犠の日本的形態―古代中国との連続と差異をいとぐちに
狩猟民俗の身体観―「食」と「生命」のアルカイスム
非稲作の祭祀と神饌―「自然」と「聖地」のかかわりから)
第2部 日本宗教のなかの人と動物(古代呪術と放生儀礼―仏教受容のアニミズム的基盤
祭祀のなかの神饌と放生―気多大社「鵜祭」の事例を手がかりに
殺生肉食論の受容と展開―とくに近世真宗教団の問題として
供犠の文化/供養の文化―動物殺しの罪責感を解消するシステムとして ほか)

著者紹介

中村 生雄 (ナカムラ イクオ)  
1946年静岡県生まれ。京都大学文学部(宗教学専攻)卒業、法政大学大学院修士課程(日本文学専攻)修了。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。専攻、日本思想史・比較宗教学。著書に「カミとヒトの精神史」(’88年)「日本の神と王権」(’94年)「折口信夫の戦後天皇論」(’95年)ほか。共著に「宗教時代への挑戦」(’93年)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)