• 本

文士と小説のふるさと

出版社名 ピエ・ブックス
出版年月 2007年4月
ISBNコード 978-4-89444-596-3
4-89444-596-4
税込価格 1,980円
頁数・縦 143P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 酒場「ルパン」での織田作之助と太宰治、仕事場での坂口安吾などの超有名なポートレートで知られる写真家の林忠彦。彼は、その他にも志賀直哉、川端康成らを始めとする錚々たる作家たちの作品を残していますが、そんな109名の作家のポートレート写真を、撮影当時のエピソードを添えて紹介したのが本書です。名作のロケ地や、文士の日常の一コマをさり気なくとらえた写真群はモノクロならではの柔らかなやさしさにあふれ、それぞれに確かな人間味を感じさせます。以前、朝日文庫から出て今は絶版となっていた「カストリ時代」を再編集した「カストリの時代」も同時発売中。写真家・林 忠彦の被写体に対する愛情がひしひしと伝わってくる一冊です。

    (2014年3月31日)

商品内容

要旨

錚々たる作家一〇九名のドラマチックな肖像と『潮騒』など名作のロケ地を活写した「小説のふるさと」を収録する写真文集。

目次

川端康成
獅子文六
佐藤春夫
高見順
永井龍男
大岡昇平
大仏次郎
野上弥生子
和田伝〔ほか〕

著者紹介

林 忠彦 (ハヤシ タダヒコ)  
1918年山口県徳山市に生まれる。1938年にオリエンタル写真学校を卒業。1942年華北広報写真協会を結成、報道カメラマンとして中国へ渡る。このころ『婦人公論』等各誌に発表。1946年東京へ引き揚げ。月20誌以上に作品を発表する売れっ子作家となる。1948年日本写真家協会の母体のひとつ「写真家集団」発足に参加。1971年『日本の作家』で日本写真家協会年度賞受賞。1972年二科展「織田広喜」で内閣総理大臣賞受賞。他、紫綬褒章、勲4等旭日小綬章受章。1990年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)