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漁師はなぜ、海を向いて住むのか? 漁村・集住・海廊

出版社名 工作舎
出版年月 2012年6月
ISBNコード 978-4-87502-446-0
4-87502-446-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 299P 22cm

商品内容

要旨

高度成長の波にのって日本の都市空間が激変しつつあった一九六〇年代半ばより漁村に魅せられ、漁師や海女たちのダイナミックな暮らしぶりに共感を寄せた建築家・地井昭夫。海の彼方から訪れる神を迎えるための場所を中心とした街づくり、「核家族」や「プライバシー」といった枠にとらわれない集住スタイル、浜辺の環境保全や防災ネットワークとしても機能する自律システム…。丹念なフィールドワークにより経済至上主義とは一線を画すしなやかな生き方・住まい方の可能性を明らかにする。

目次

序 漁師はなぜ、海を向いて住むのか?
1 来訪神空間としての漁村
2 しなやかな家族
3 発見的方法
4 エトスの表現としての農村空間
5 島と本土の防災地政学
6 人類の海への三度目の旅
付録 都市のORGANON―現代建築への告別の辞

出版社
商品紹介

漁師たちのしなやかな生き方・住まい方を40年余も研究し、漁村の復興や山村の開発など地域空間の設計を考えた建築家の貴重な提言。

著者紹介

地井 昭夫 (チイ アキオ)  
1940‐2006。北海道室蘭市生まれの漁村研究者、地域計画家、建築家。早稲田大学理工学部建築学科、大学院修士課程・博士課程に学び、建築家・吉阪隆正(1917‐80)に師事。大学院在学中に伊豆大島の元町復興計画を手がけ、「発見的方法」を主唱するとともに、舟小屋で名高い丹後伊根浦の漁村空間に魅せられ、漁村空間・社会の研究を開始。広島工業大学工学部建築学科(69‐82)、金沢大学教育学部(82‐91)、広島大学学校教育学部・同教育学部(91‐2004)、広島国際大学社会環境科学部(04‐06)などで建築学や住居学を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)