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江戸異端文学ノート

出版社名 青土社
出版年月 1993年5月
ISBNコード 978-4-7917-5249-2
4-7917-5249-X
税込価格 2,990円
頁数・縦 397P 20cm

商品内容

要旨

これは松田修個人版江戸百科である。江戸のすべてである。書き溜めたエッセイの総動員である。

目次

1 幻のルネッサンス―元禄への胎動(中世から近世へ―時空意識と文学意識
芭蕉・さび色の世界―風狂の超克
伝統と異端―『好色一代男』、もう1つの読み方
猫の都市学―西鶴の場合)
2 江戸芸文マルチプル(敗北としての説話文学
詩歌における近世
民謡、ことばと表現
川柳―賭博詩への道
落語の思想
落首精神の黄昏
歌舞伎以前の可能性―「天竺」の意味するもの
組織論としての忠臣蔵)
3 盛期メタボリズム―あるいは逃走する作家たち(『風流志道軒伝』の場合―平賀源内のS・F的手法
鶴羽の者よ―風土と性愛
逃亡の文学―上田秋成
江戸が非江戸におじぎする旅―『東海道中膝栗毛』)
5 爛熟のエステティック(粋と伊達の美学―近世的美意識の変相
若衆美と野郎美―麦の穂の青き豪奢の道
遊女―聖と俗のデュアリズム
不具の構造・畸型の美学
性愛の抵抗―その可能性の系譜)
5 バロキスム―化政期から幕末へ(鶴屋南北変化相―無化の極相
奇人未遂・鶴屋南北
南北と馬琴―色悪はいかに造型されたか
呪術師馬琴―動乱期の降霊秘儀
裁きの責任―馬琴の1つの読み方
黙阿弥の世界
江戸は近代を孕んだか)