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世界史のなかの世界 文明の対話、政治の終焉、システムを越えた社会

出版社名 青土社
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-7917-6927-8
4-7917-6927-9
税込価格 3,080円
頁数・縦 341P 20cm

商品内容

要旨

政治も、民族も、国家も以前のような意味をもたない世界。格差問題、文明の摩擦、民主主義の変貌といった問題をはらみながら、世界はいったいどこに向かうのか。世界的な思想家が見つめる現在の世界とその未来。

目次

第1章 二つの大洋の間の文明―二〇一五年六月二九日カシュガル大学での講演(海洋時代と新たに定義された中国
歴史叙述の中の中心と周辺 ほか)
第2章 代表性の断裂(はじめに―政治システムと社会形態のズレ
「何が平等なのか」を再び問う ほか)
第3章 二つのニュープアとその未来―階級政治の衰微と再形成、そしてニュープアの尊厳政治(ニュープアとニューワーカーの誕生
不確定的な主体―農民工・労働者階級あるいはニューワーカー ほか)
第4章 毛沢東主義運動の亡霊(金融化資本主義時代の「毛主義運動」
プラチャンダとの対話―人民民主は可能か? ほか)
第5章 記念碑を越える、あるいは真知のはじまり(青空と雪山の間で
横向きの時間 ほか)

著者紹介

汪 暉 (ワン フイ)  
1959年江蘇省揚州市生まれ。揚州師範学院中文系卒業、南京大学中文系修士課程修了、中国社会科学院研究生院博士課程修了、文学博士。現在、清華大学人文社会科学学院教授。他にハーバード大学客員研究員、カリフォルニア大学バークレー校ポスト・ドクター・フェロー、香港中文大学客員研究員、ワシントン大学客員研究員、ベルリン高等研究所客員研究員、コロンビア大学客員教授、東京大学客員教授などを務めた。『読書』(三聨書店)元編集長
丸川 哲史 (マルカワ テツシ)  
1963年和歌山市生まれ。2002年一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。2007年同研究科にて博士号(学術)取得。現在、明治大学政治経済学部教授(教養デザイン研究科兼任)。専攻は東アジアの思想・文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)