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故旧哀傷 私が出会った人々

出版社名 青土社
出版年月 2017年10月
ISBNコード 978-4-7917-7019-9
4-7917-7019-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 286P 20cm

商品内容

要旨

人格形成を育んだ故人たちへの鎮魂。定年を前に自死した若き日の俊才、生涯自己を陶冶し続けた経済学者、名声を博し、あるいは挫折して追放された経営者たち、大文学者の素顔…多彩な友人・知己から十二名の故人を偲び、哀悼と傷心を綴った十二章。

目次

萩原雄二郎―御巣鷹山事故により引責辞任した日航元専務の晩年
大西守彦―過重債務のため自死するに至った一高時代の親友の悲運
中村光夫―文学は片手間にできないとの忠告をうけた文学上の師
大岡昇平―徹底的に正確さにこだわる大作家
盛田昭夫―ソニー創業時の辛酸と卓越した先見性
磯輪英一―一般には無名だが業界では世界屈指の企業を築いた経営者
松田耕平―明朗闊達な愛すべき経営者の行動とその挫折
高原紀一―早熟な文学的才能で瞠目させた、波瀾に富んだ旧友
川島廣守―プロ野球コミッショナーと黒い霧事件
安東次男―厳しく狷介だが、心根は優しかった孤高の文学者
武田百合子―少女期の彼女を描いた作品などからみた天性のエッセイスト
日高普―生涯をかけて人間の垢をそぎ落とした経済学者

著者紹介

中村 稔 (ナカムラ ミノル)  
1927年、埼玉県大宮生まれ。詩人・弁護士。一高・東大法学部卒、『世代』同人。1950年、書肆ユリイカから詩集『無言歌』を処女出版。詩集『鵜原抄』(高村光太郎賞・詩部門)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞・詩歌俳句部門)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)、『言葉について』(現代詩人賞)、伝記『束の間の幻影―銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞・評論伝記部門)、自伝『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)