モーセ亡き後の「歴史」を描いたとされる重要書。待望の本邦初訳。ヨシュアを主人公に、エジプト脱出後、カナンの地にいかにしてイスラエルの民が定着したかを描く壮大なドラマ。それは「歴史」なのか、それとも「物語」なのか。人類史上に大きな影響を与えた本書を、ヘレニズム時代のユダヤ教文献学の第一人者が解き明かす。

主、モーセの後継者にヨシュアを立て、命令をくだす　ヨシュア、民の下役たちに命令をくだす
二人の若者、エリコの町の偵察に出かける　二人の若者、ヨシュアのもとへ戻り報告する
イスラエルの子ら、ヨルダン川渡渉の指示を与えられる　渡渉に関してヨシュアに与えられた主の指示　ヨルダン川の水、干上がる
ヨルダン川渡渉を記念する一二個の石　ヨルダン川渡渉の完了　ヨシュア、ギルガルに一二個の石を立てる
イスラエルの子ら、割礼を受ける　カナンの地での最初の過ぎ越しの祭　主の軍勢の長、出現する
主、ヨシュアにエリコ攻略の戦術を教える　エリコの町、滅ぼされる　ラハブ一家、救出される　ヨシュアの誓い
アカル、戦利品の一部を掠め取る　ヨシュア、アイに偵察隊を遣わす／アイでの敗北　ヨシュア、主に祈る　主、ヨシュアの祈りに応答する　分捕り品に手を出した者の処罰
主、アイ攻略をヨシュアに命じる　アイでの戦いと勝利
ヨルダン川向こうの王たち、戦闘のために集結する　ヨシュア、律法の写しを朗読する　ギブオンの住民たち、一計を案じる　ギブオンの住民たちの処遇
五人の王たち、ギブオンを攻撃する　ヨシュア、ギブオンを救援する　天からの助け　五人の王たち、逃亡し殺害される　カナンびとの南部の町々、滅ぼされる〔ほか〕