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デイヴィッド・ルイスの哲学 なぜ世界は複数存在するのか

出版社名 青土社
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-7917-7242-1
4-7917-7242-3
税込価格 2,640円
頁数・縦 289,16P 19cm

商品内容

要旨

私たちが後悔をすることの意味は何か。フィクションとは何か。別様な世界の可能性など、あるのだろうか。緻密に論証された可能世界論を解きほぐし、可能性や必然性をとらえ直すことで、私たちの日常はいまよりもクリアに見えるようになる。その哲学の魅力と明晰さをとらえる革命的入門書。

目次

第1章 可能世界と様相(形而上学的可能性
可能世界とは何か―様相実在論の内実
どのような可能世界が存在するのか―組み替え原理
現実性についての指標理論―時空と様相の類比
事象様相と対応者理論)
第2章 反事実条件文(反事実条件文とその性質
可能世界を用いた反事実条件文の分析
世界間の類似性基準)
第3章 因果(単称因果と出来事
因果と反事実的依存
ルイスの因果分析の問題
様相的に脆い出来事
因果は過程に内在的か―内在的アプローチ
内在性アプローチの問題
影響としての因果―ルイスの第二の因果分析)
第4章 フィクション(書かれていないが真であること
現実の真理がフィクション内の真理に与える影響
人々の信念がフィクション内の真理に与える影響
フィクション間の相互作用)
第5章 知識(外界についての懐疑論
ムーア主義
知識閉包を否定する戦略
知識についての文脈主義)

著者紹介

野上 志学 (ノガミ シガク)  
1990年岡山生まれ。日本学術振興会特別研究員(DC2)。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程。専門は分析哲学。研究関心は特に認識論とメタ倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)