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不安の時代に、ケアを叫ぶ ポスト・コロナ時代の医療と介護にむけて

出版社名 青土社
出版年月 2022年3月
ISBNコード 978-4-7917-7452-4
4-7917-7452-3
税込価格 2,420円
頁数・縦 275P 19cm

商品内容

要旨

「尊厳死」やトリアージはなぜ追求されるのか。誰のためのQOLとQODか。私たちは今、医療・介護の「常識」が揺さぶられる時代を生きている。命を終える最後の瞬間まで、「生きたい」を支える医療と介護をつくりあげるために、実践の現場から何を考えることができるのか。患者から、家族から、医者から、看護師から、そして介護士から…ケアの現場で放たれる声に耳を傾ける。臨床の前線から紡ぎだされる超一級のノンフィクション。

目次

第1回 揺れる倫理観の波(コロナ時代の倫理観の変化「もし○○になったら、どうするか?」
内向きの病院とケアの質の低下 安楽死と緩和ケアはどう違うのか ほか)
第2回 壊れていくケアの波(コロナ時代の入院と在宅医療をめぐるジレンマ
QOD(死の質)と看取りの現在 看取りのディテールと家族のケア ほか)
第3回 牙を剥くパンデミックの大波(変異株とクラスター発生時代に突入して コロナ臨床の実態と孤立無煙の救援部隊
非常時の医療とQOL(生の質)という考え方の変化 どう頼るのか、誰に頼るのか ほか)
第4回 恐怖と混乱の波(コロナ臨床の前線からみえるもの 日常とともにある感染爆発
ワクチンを打つことをめぐる緩和ケア ほか)
第5回 冷静な反逆の波。そして、ケアを叫ぶ(感染の収束による変化 継続する「最低限のケア」
ポスト・コロナの社会復帰を考える 病院と診療所の関係づくりのために ほか)

著者紹介

川口 有美子 (カワグチ ユミコ)  
NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会副理事長。立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程修了。全国規模でALSヘルパー養成研修事業及び介護派遣事業所の開設を支援している。単著に『逝かない身体』(医学書院、第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)など
新城 拓也 (シンジョウ タクヤ)  
「しんじょう医院」院長。名古屋市立大学医学部を卒業後、緩和ケア病棟でのホスピス医としての勤務等を経て、2012年より現職。「NHKスペシャル」等メディアに多数出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)