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フーコーと精神医学 精神医学批判の哲学的射程

出版社名 青土社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-7917-7570-5
4-7917-7570-8
税込価格 3,960円
頁数・縦 398,24P 19cm

商品内容

要旨

「狂気」の治療は本当に必要なのか。「正常な人間」は存在するのか。ひとを規格に押し込める治療ではなく、主体を自由にし、ただひとりの自分自身でありうる治療を目指して。その歴史から司法精神医学制度の現在地にまでアプローチする。臨床医の著者が戸惑いながら考え、精神医学と哲学の専門知を往還する唯一無二の書。

目次

第1部 フーコーの歴史記述の方法論的意義(問題の導入―超越論的なるものの歴史化
考古学
系譜学
倫理学)
第2部 歴史記述を通じたフーコーの精神医学批判の意義(「正常な人間」の死
狂気の言葉を求めて
治療と権力―反精神医学・精神分析・「自己の技法」
あらたなる閉じ込め?―刑罰ポピュリズムの時代における司法精神医学)

著者紹介

蓮澤 優 (ハスザワ スグル)  
1980年生まれ。九州大学大学院医学系学府医学専攻博士課程修了(精神病態医学)。パリ東大学人文社会学部博士課程修了(哲学)。2009年度、2010年度フランス政府給費留学生。福岡県立精神医療センター太宰府病院等勤務を経て、九州大学キャンパスライフ・健康支援センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)