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生き延びるための女性史 遊廓に響く〈声〉をたどって

出版社名 青土社
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-7917-7576-7
4-7917-7576-7
税込価格 2,640円
頁数・縦 248P 19cm

商品内容

要旨

かつて遊廓を生きた女性たちが書いた日記や小説は、時の隔たりをこえて、ふたたび現在に響きはじめる―。悲しみ、怒り、苦しむ人びとを、たったひとりにさせないために、人びとの歴史の“声”を記憶し、描きだす。歴史家であり小説家である著者が描く、フェミニズムの思想と実践。

目次

第1部 生活を形作るさまざまな“声”(たったひとりにさせない/ならないために―危機の時代の分断をこえて
だれが教育を殺すのか―大学非正規教職員雇い止めの荒野から
クィアがここに住んでいる―不可視化に抗して)
第2部 遊廓のなかに響く“声”(遊廓のなかの「新しい女」―和田芳子『遊女物語』が切り拓いた地平
ものを読む娼妓たち―森光子と松村喬子の作品に描かれる「読書」を中心に
闘争の時代の余熱のなかで―森光子『春駒日記』の描く吉原遊廓の日常風景)
第3部 響きあう“声”(共鳴する言葉―娼婦から娼婦たちへ)

著者紹介

山家 悠平 (ヤンベ ユウヘイ)  
1976年、東京都国立市出身。専門は女性史。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科人文学連携研究者および、京都芸術大学、佛教大学等で非常勤講師を務める。青波杏名義にて『楊花の歌』(集英社、2023年、第35回小説すばる新人賞受賞)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)