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アメリカの黒い傷痕 〈生態〉としての人種と文学の潜勢力

出版社名 青土社
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-7917-7729-7
4-7917-7729-8
税込価格 3,520円
頁数・縦 367,14P 19cm

商品内容

要旨

トウェイン、フォークナー、ボールドウィンから、モリスン、マッカラーズ、ホワイトヘッドまで―。政治がそれをいかに忘却しようとも、文化や個人のあり方のうちに、言い換えれば、アメリカン・デモクラシーの視界のきわで熾火のように熱をたくわえ、人種は潜伏しているのである。人種を持続的に思考するには、その様々なる潜伏の場を、まず探りあてる必要がある。―序章より。

目次

序章 人種、あるいはアメリカのエコロジー
第1部 黒人が生まれ出づる〈生の論理〉(母の消去
「黒い果実」としての肉体
生を肯定する理由)
第2部 生まれ出たものが〈住む条件〉(アメリカの礎
奴隷制廃止の情動
耐え忍ぶ者の透視図)
第3部 生を遷移させる〈人種=生態〉(生態実験のような人生
「白い屑」に映された暗黒
安い命がつながるところ)
終章 アメリカン・デモクラシーのエコロジー