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日本文学の大地

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2015年2月
ISBNコード 978-4-04-653331-9
4-04-653331-5
税込価格 1,760円
頁数・縦 238P 20cm

商品内容

要旨

魅力的な日本文学を生み出した「大地」とは?画期的な文学案内にして、古典と現代思想の豪華な饗宴!自由闊達に、そして軽快に、日本の傑作古典文学の地層の奥ふかくにダイヴし、自然と文化が溶けあう日本人の「心的空間」を描きだす!

目次

源氏物語―権力のポルノグラフィー・「桐壷」より
万葉集―1 背中の後ろを流れる霊/2 越境するポイエーシス/3 ある「終わり」をめぐる歌・天皇の歌、ほか
新古今和歌集―幽玄の神秘主義・「仮名序」ほか
歎異抄―大地に知を棄てる・「第二条」ほか
東海道中膝栗毛―驚異的な軽薄・「初編」より
松尾芭蕉―人間の底を踏み抜く・「奥の細道」ほか
栄花物語―女が歴史を書くということ・「あさみどり」より
日本霊異記―国家を超えるカルマの法則・「下巻・第二十六話」より
蜻蛉日記―リビドーの裏地に描かれた女性文学・「天歴九年」より
雨月物語―「婬」の自然思想・「貧福論」より
太平記―1 イデオロギーとテクノロジーのカオス/2 カタストロフィの予兆・「人見本間討死の事」より
井原西鶴―1 恋する換喩/2 恋愛の純粋構造/3 崩れゆく可能世界・「好色一代男」より
大鏡―道長、擬制の成功・「道長・長徳元年」より
宇治拾遺物語―打ち棄てられ、地を這う「餓鬼」と「聖」・「清徳聖奇特ノ事」より
夜の寝覚―精神分析としての物語・「巻四」より
日本書紀―老獪なる国家建設の書・「推古天皇・十二年」より
近松門左衛門―人形、悲劇の化身「曽根崎心中」より
禅竹―中世的思考の花・「明宿集」より
謡曲江口―菩薩としての遊女・「江口・後場」より

出版社
商品紹介

権力と性愛が交差する『源氏物語』。幽玄の神秘主義を湛えた『新古今和歌集』。驚異的軽薄さの背後に人間の深淵を垣間見せる『東海道中膝栗毛』……。傑作古典を生んだ日本人の心の大地を探り、日本文学の新たな見方を提唱する。

著者紹介

中沢 新一 (ナカザワ シンイチ)  
1950年、山梨県生まれ。明治大学野生の科学研究所所長。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。宗教、哲学、芸術から科学まで、あらゆる領域に思考を展開する思想家、人類学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)