フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2023年8月 |
ISBNコード |
978-4-08-771823-2
(4-08-771823-9) |
税込価格 | 3,080円 |
頁数・縦 | 491P 20cm |
商品内容
文学賞情報 |
2023年
第75回
読売文学賞 評論・伝記賞受賞 |
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要旨 |
70もの人格を作り作品を書き分けた、ポルトガルの国民的詩人フェルナンド・ペソア。この20世紀の巨人の生涯と言葉を丹念にたどる、本邦初、待望の本格評伝! |
目次 |
01 プロローグ |
出版社・メーカーコメント
フェルナンド・ペソア(1888−1935)。〈「わたし」とは確固とした個人であるどころか、無定形な多様体で、自分自身にとっても捉えどころがない。21世紀の今でこそ自然に思われるこの考えを、ペソアははるか以前に先取りしていた。自分とは別人格の〈異名者〉たちを案出し、たったひとりで宇宙全体を体現するようなこの不思議な人物は、どのような人生を送り、何を考えていたのだろうか〉(「あとがき」より)70もの人格を作り作品を書き分け、没後に2万7500点以上の草稿が発見されたポルトガルの国民詩人ペソア。この20世紀の巨人の生涯と言葉を丹念にたどり、豊富な引用と貴重な図版を合わせて、この稀有な詩人の魅力の全貌に迫る。ペソア入門としても最適な、本邦初、待望の本格評伝!【著者略歴】澤田 直(さわだ・なお)1959年、東京生まれ。パリ第一大学大学院哲学科博士課程修了。現在、立教大学文学部教授(フランス文学)。著書に『〈呼びかけ〉の経験サルトルのモラル論』(人文書院)、『新・サルトル講義未完の思想、実存から倫理へ』(平凡社)、『ジャン=リュック・ナンシー分有のためのエチュード』(白水社)、『サルトルのプリズム二十世紀フランス文学・思想論』(法政大学出版局)など。訳書にフィリップ・フォレスト『洪水』(共訳、河出書房新社)、『シュレーディンガーの猫を追って』(共訳、河出書房新社)、『夢、ゆきかひて』(共訳、白水社)、『荒木経惟つひのはてに』(共訳、白水社)、『さりながら』(白水社)、ミシェル・ウエルベック『ショーペンハウアーとともに』(国書刊行会)、J−P・サルトル『真理と実存』『言葉』(以上、人文書院)、『自由への道』全6巻(共訳、岩波書店)、『家の馬鹿息子ギュスターヴ・フローベール論』4巻、5巻(共訳、人文書院)、フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』(平凡社)、『ペソア詩集』(思潮社)などがある。