光の犬
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2017年10月 |
ISBNコード |
978-4-10-332813-1
(4-10-332813-4) |
税込価格 | 2,200円 |
頁数・縦 | 441P 20cm |
商品内容
文学賞情報 |
2018年
第6回
河合隼雄物語賞受賞 |
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要旨 |
北の町に根づいた一族三代と、そのかたわらで人びとを照らす北海道犬の姿。信州・追分に生まれ、助産婦となって道東の町・枝留にやってきた祖母。戦前に隆盛をきわめた薄荷工場の役員である祖父。川釣りと北海道犬が趣味の生真面目な父。子どもたちを頼みに生きる専業主婦の母。幼なじみの牧師の息子と恋をする歩。レコードと本に没頭する気難しい始。いずれも独身のまま隣に暮らす、父の三姉妹。祖母の幼少時である明治期から、50代になった始が東京から帰郷し、父母と三人のおばたちの老いにひとり向きあう現在まで、100年にわたる一族の、たしかにそこにあった生のきらめきと生の翳りを、ひとりひとりの記憶をたどるように行きつ戻りつ描きだす、新作長篇小説。 |