• 本

彼岸花が咲く島

出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-16-391390-2
4-16-391390-4
税込価格 1,925円
頁数・縦 188P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 彼岸花が咲く島

    芥川賞受賞作品。日本語の美しさにあらためて気づかされた。少女が流れ着いた島は、2つの言語が話される島独特の文化。そこには深い歴史が隠されていた。物語なのか現実なのか、過去なのか現在なのか、不思議な浮遊感に包まれる。歴史観など多くを考えさせられる本作。読後に日本語を大事にしたいと強く感じた。

    (2021年9月5日)

商品内容

文学賞情報

2021年 第165回 芥川賞受賞

要旨

彼岸花の咲き乱れる砂浜に倒れ、記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので宇実と名付けられた。ノロに憧れる島の少女・游娜と、“女語”を習得している少年・拓慈。そして宇実は、この島の深い歴史に導かれていく。第165回芥川賞候補作。

出版社・メーカーコメント

その島では〈ニホン語〉と〈女語〉が話されていた。 記憶を失くした少女が流れ着いたのは、ノロが統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった――。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。第165回芥川賞受賞。

著者紹介

李 琴峰 (リ コトミ)  
1989年、台湾生まれ。作家・日中翻訳者。2013年来日。早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。17年『独り舞』(講談社)(原題「独舞」)で群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。19年『五つ数えれば三日月が』(文藝春秋)が芥川賞、野間文芸新人賞の候補に。21年『ポラリスが降り注ぐ夜』(筑摩書房)で芸術選奨新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)