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怪異から妖怪へ

出版社名 文学通信
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-86766-072-0
4-86766-072-8
税込価格 1,870円
頁数・縦 240P 18cm

商品内容

要旨

「妖怪」はなぜ生まれたか?「怪異」の情報は拡散・増殖し、新たな解釈が生みだされ、変容・変異していく―。怪異学から見る妖怪の成り立ち!

目次

第1部 怪異学総説(怪異とは何か、怪異学とはどういう学問なのか 「怪異」と怪異学
不可視の存在が語り始めるとき 神―その形成と展開
これまでとこれからの「怪異」と「妖怪」の関係 妖怪)
第2部 妖怪列伝―どのように成立したか(「鬼」のイメージはどのように成立したのか 鬼―『出雲国風土記』と日本古代の「鬼」
神獣はどのように姿を変えていったのか 白沢―俗化する神獣とその知識
「神」か「妖怪」か、時代ごとに移り変わる定義 天狗―天変から信仰へ
近世という情報社会の中で膨張する怪異 鳴釜―俗信から科学、そして諧謔へ
室町から江戸時代まで、河童の歴史をたどる 河童
情報発信により地域の神様から妖怪へ 一目連―情報の連鎖と変容
祥瑞か、凶兆か、狐か、美女か 九尾狐
物語に貪欲な近世社会が「神」を消費する オサカベ
近世から近代以降まで、その特徴の変遷 件
水子霊をめぐる言説とメディアのあり方 水子霊―夭逝した胎児の霊はどこに現れ、誰に祟るか?)
特別寄稿 チョコレートを食べること(京極夏彦)