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蔓延する東京 都市底辺作品集

出版社名 共和国
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-907986-77-3
4-907986-77-7
税込価格 3,850円
頁数・縦 397P 23cm

商品内容

要旨

関東大震災からの復興をとげた、一九三〇年代の東京。都心から周縁部へと蔓延してゆく不良住宅、工場街、そして貧困。戦争に突入する“非常時”にあって帝都の底辺をアクチュアルに描き出し、ファシズムと対峙した小説家、武田麟太郎の都市文学を集成する。これはメガイベントで再開発が進む、日本の首都の未来図なのか?

著者紹介

武田 麟太郎 (タケダ リンタロウ)  
1904年、大阪市に生まれる。第三高等学校卒業、東京帝国大学文学部退学。同人誌『真昼』を経て、1929年、「兇器」でデビュー。プロレタリア文学者として活躍するが、やがて「市井事もの」と呼ばれる作風に活路を見いだす。36年、雑誌『人民文庫』を創刊し、反ファシズム文化戦線の後退戦を担う。41年、報道班員としてジャワ島に従軍。敗戦直後の46年、藤沢市に没する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)