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柄谷行人書評集

出版社名 読書人
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-924671-30-0
4-924671-30-4
税込価格 3,520円
頁数・縦 598P 20cm

商品内容

要旨

稀代の読み手は何を読み、思考して来たのか―。朝日新聞掲載(2005‐2017年)の書評107本を全収録。1960年代から80年代にかけて執筆された書評、文芸時評、作家論、文庫解説、全集解説など、著者自筆単行本未収録論文を約51本収録。

目次

第1部
第2部
第3部

おすすめコメント

<読みどころ> 12年分の新聞書評が漏らさず一挙に読むことができる。文芸評論家デビュー前に執筆された「小説家としてのダレル」(『英語研究』1969年4月号)だけでなく、「反ロマネスク・ヘミングウェイ(石一郎編『ヘミングウェイの世界』1970年)や、武田泰淳『わが子キリスト』、大岡昇平『野火』、後藤明生『パンのみにあらず、吉本隆明『改訂新版 言語にとって美とは何か』といった絶版になった文庫解説、江藤淳、大岡昇平、坂口安吾らの全集解説ほか、現在まで著者単行本未収録の「書評/論文」をあまさず収録。柄谷氏が1970年に『日本読書新聞』に連載していた「方位 70」(4回分)も収録。1960年代〜70年代の多くの論考は、今回新たに発掘されたものが多い。現在ではほぼ目にすることができない貴重な論文である。加えて、文庫・全集解説として執筆された論文は400字詰め20枚〜30枚に及ぶものばかりであり、一本の「文芸批評作品」として読むことが可能である。

著者紹介

柄谷 行人 (カラタニ コウジン)  
1941年兵庫県尼崎市生まれ。東京大学経済学部卒業。英文科修士課程修了。1969年、夏目漱石論により群像新人賞を受賞。以来、文学、哲学、歴史学など幅広い分野をまたぐ著述活動を展開。法政大学教授、近畿大学教授、コロンビア大学客員教授を歴任。90年から2002年まで『批評空間』を編集。2005年より朝日新聞書評委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)