• 本

テロリストの処方

出版社名 集英社
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-08-771025-0
4-08-771025-4
税込価格 1,620円
頁数・縦 243P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 医療格差が拡大したら……、戦慄の近未来

     もしもあなたが強い感受性の持ち主であるなら、気を付けたほうがいい。この小説はやわな神経を粉々に砕く劇薬である。だが同時に本書は覚悟を持って読み進めたものにしか味わえない読後感を持っている。気軽には薦められないが、それでも多くの人に読まれて欲しい作品である。
     医療格差の拡大により、医療が《勝ち組》と《負け組》に二極化されるようになった近未来の日本が舞台になっている。そんな社会で《勝ち組医師》を狙った殺人事件が立て続けに起こり、メディアからその一連の事件は《勝ち組医師テロ》と呼ばれていた。そんな状況の中、医師の過半数が加入する団体の総裁であり、過激な医療改革を掲げ、世間から注目を集めていた狩野万佐斗に《勝ち組医師テロ》に関連すると思われる脅迫状が届く。かつて狩野と大学の同級生だった医事評論家の浜川浩は、彼から同じく大学の同級生であった塙光志郎が事件に関わっている可能性があることを聞かされる。塙の消息を調べる浜川だったが……。
     本書で描かれる近未来はリアルだ。絵空事にできない恐怖を持った作品である。もし本書を不快に感じたとしたら、それは現実が不快なのかもしれない。虚構と割り切っては

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    (2017年3月9日)

商品内容

要旨

医療費の高騰で病院に行けなくなる人が急増した日本。医療勝ち組と負け組に患者が二分され、同じく医師も、高額な医療で破格の収入を得る勝ち組と、経営難に陥る負け組とに二極化。そんな中、勝ち組医師を狙ったテロが連続して発生する。現場には「豚ニ死ヲ」の言葉が残されていた。日本の医療界全体を揺るがす陰謀が、うごめき出す―。傑作医療ミステリー!

おすすめコメント

医療格差の広がる日本で、勝ち組医師を狙った連続テロが発生。医事評論家の浜川は、医師機構の若き総裁・狩野から、ある人物の捜索を依頼される。日本の未来に警鐘を鳴らす、挑戦的な医療ミステリー。

著者紹介

久坂部 羊 (クサカベ ヨウ)  
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒業。二十代で文芸同人誌「VIKING」に参加。外務省の医務官として九年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事。2003年『廃用身』で小説家デビュー。以後、現代の医療に問題提起する刺激的な作品を次々に発表。14年『悪医』で第三回日本医療小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)