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男女七人ネット心中 マリアはなぜ死んだのか

出版社名 新紀元社
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-7753-0365-8
4-7753-0365-1
税込価格 1,540円
頁数・縦 237P 19cm

商品内容

要旨

2004年10月12日、埼玉県皆野町の山中で男女七人がレンタカーの中で死亡しているのが発見された。死因は練炭による一酸化炭素中毒だった。北は青森から南は佐賀まで、全国各地から集まった七人の接点は、インターネット。いわゆる「ネット心中」である。連鎖的に、いわば流行のように広がった自殺の手段だった。「過去最高の人数」の自殺者を出したこの事件は、世間の注目を浴び、この集団自殺の呼びかけ人「マリア」から計画を知らされていた著者に、マスコミは殺到した。マリアはなぜ死を選んだのか?事件が浮き彫りにする若者たちの「生きづらさ」とは?“準当事者”の著者が、今急増する「ネット心中」の背景に迫る。

目次

Introduction 七人が見た最後の風景
1 マリア(事件当日―マリアと六人の軌跡
マリアの人生―死にたいのではなく「死にたい症候群」
七人の自殺志願者―八人目の志願者ユウジとのメールから ほか)
2 生きづらさのサイン(インターネット・コミュニケーション―ヴァーチャルな私、オンラインの私
チャット依存―つながってる感覚、構ってもらえる関係
援助交際―自分を物語るもの、承認するもの ほか)
3 わかれ道(自らの命をひとりで―周囲にメッセージとして伝わらない
癒し―生きづらさを見つめ直して
模索―生と死の狭間で ほか)

おすすめコメント

「どうして生きる理由があるの?」事件直前、マリアは僕に言った・・・。2004年10月、埼玉県内の山中で集団自殺が起きた。亡くなった七人の接点はインターネット。呼びかけたのは、元ミュージシャンだった。“八人目”のメールによって明らかになる心中へのプロセス。「過去最高の人数」の自殺者を出したこの事件は、世間の注目を浴び、この集団自殺の呼びかけ人「マリア」から計画を知らされていた著者にマスコミは殺到。マリアはなぜ死を選んだのか?事件が浮き彫りにする若者たちの「生きづらさ」とは?彼女を長年取材し続けた著者が事件の背景に迫る!

著者紹介

渋井 哲也 (シブイ テツヤ)  
フリージャーナリスト。1969年栃木県生まれ。東洋大学卒業後、長野日報社に入社。98年フリーとして独立するとともに、東洋大学大学院で教育学を専攻し、インターネット・コミュニケーションと居場所について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)