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悪について

岩波新書 新赤版 935

出版社名 岩波書店
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-00-430935-2
4-00-430935-2
税込価格 902円
頁数・縦 216P 18cm

商品内容

要旨

残虐な事件が起こるたび、その“悪”をめぐる評論が喧しい。しかし、“悪”を指弾する人々自身は、“悪”とはまったく無縁なのだろうか。そもそも人間にとって“悪”とは何なのか。人間の欲望をとことん見据え、この問題に取り組んだのがカントだった。本書では、さまざまな文学作品や宗教書の事例を引きつつ、カント倫理学を“悪”の側面から読み解く。

目次

第1章 「道徳的善さ」とは何か
第2章 自己愛
第3章 嘘
第4章 この世の掟との闘争
第5章 意志の自律と悪への自由
第6章 文化の悪徳
第7章 根本悪

おすすめコメント

どんな善人も悪である―。<悪>を指弾する善良な人々は、はたして<悪>とは無縁なのか。人間の欲望をとことん見据えたカントの倫理学を軸に、<悪>と、そこからの生を論じる。

著者紹介

中島 義道 (ナカジマ ヨシミチ)  
1946年福岡県生まれ。1977年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。1983年ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士)。電気通信大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)