
夜市
出版社名 | 角川書店 |
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出版年月 | 2005年10月 |
ISBNコード |
978-4-04-873651-0
(4-04-873651-5) |
税込価格 | 1,320円 |
頁数・縦 | 179P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全2件
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現実世界と地続きの異世界。
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おすすめ度
- 明文堂書店金沢野々市店 (石川県野々市市)
ページの向こうに幻想的で魅力的な異界を、恒川氏はいつも用意しています。その中でも私が特に好きな異界がこの「夜市」。情景が鮮やかに想起され、祭り独特の雰囲気に浸れます。舞台は美しく、また、登場人物の悲しみがまっすぐに染みてくるので、最後にはあまりの悲しさに胸が詰まりました。(滝)
(2009年8月9日)
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おすすめ度
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どこかにある…。あなたを異界へいざなう道が。
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おすすめ度
- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
異界に足を踏み入れたばかりに、運命の歯車が狂っていく少年達を描いた「夜市」「風の古道」の2編を収録。「夜市」は、日本ホラー大賞受賞作ですが、2作品とも恐ろしさ・おどろおどろしさは少なく、逆に美しい情景が目に浮かんでくるような不思議な物語です。夜市で自分の弟と引き換えに野球の才能を買い、そのことが罪悪感となっていた裕司が、十年後弟を買い戻すために再び夜市を訪れる「夜市」。幼い頃知らずに迷い込んだ″死者の道″を、五年後友人カズキと共に探検しようとした「私」が体験する、十日間の旅の記憶「風の古道」。どちらも、登場人物達の切ない悲しみや寂しさが胸の奥にグッと迫ってきます。映画化を望みたい作品です。
(2005年11月10日)
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おすすめ度
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商品内容
文学賞情報 |
2005年
第12回
日本ホラー小説大賞受賞 |
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要旨 |
大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。 |
出版社 商品紹介 |
何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れて…。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。 |
おすすめコメント
全選考委員激賞、第12回日本ホラー小説大賞受賞作!大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生の頃に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。幻想的かつ端正な文体、そして読む者の魂を揺さぶる奇跡のエンディング。選考委員が驚嘆・畏怖した類い稀なる才能の登場。