• 本

経済論戦の読み方

講談社現代新書 1760

出版社名 講談社
出版年月 2004年12月
ISBNコード 978-4-06-149760-3
4-06-149760-X
税込価格 792円
頁数・縦 236P 18cm

商品内容

要旨

明解!大混乱の経済論戦シーンをあざやかに読み解く!辛口ブックレビュー付き。

目次

はじめに エコノミストは役に立たないのか?
第1章 「実践マクロ経済学」のコア(日本経済を読み解く基本的な考え方
「流動性の罠」に陥った日本経済)
第2章 経済論戦の見取り図―構造改革とマクロ経済政策(「構造改革主義」という幻想
「一九四〇年体制テーゼ」の呪縛)
第3章 日本経済の「新しい局面」の見方(「失敗の枠組み」はいまだに健在
経済が回復する場合、失速する場合)
第4章 日本の財政破綻はありうるのか(財政の維持可能性を考える
間違いだらけのハイパーインフレ論)
第5章 ポピュリズムと不幸な構造改革(なぜ民営化が必要なのか
年金制度の本当の問題)

おすすめコメント

明解!大混乱の経済論戦シーンをあざやかに読み解く! 辛口ブックレビュー付き 近年の日本では、「21世紀型グローバリズムでは従来の経済学は通用しない」とか「デフレ対策をやりすぎるとハイパーインフレが起こり、市場経済は崩壊する」などという安易な説が唱えられている。そのような、どこからともなく(おそらく主張している人の直観や経験からだろうか?)湧いて出てきた新種の「理論」で、しばしば従来の経済学の遺産が完全否定されてもいる。こんなことは、過去の経済思想の歴史を見てもほとんどありえない現象だった。しかし、このように経済学の世界では考えられないような主張がしばしば世をにぎわせるのが、いまの日本の経済論戦の主要なシーンなのである。――<本書より> ●エコノミストは役に立たないのか ●「流動性の罠」に陥った日本経済 ●「構造改革主義」という幻想 ●「1940年体制テーゼ」の呪縛 ●間違いだらけのハイパーインフレ論 ●日本の財政破綻はありうるのか ●「万年危機論者」たちの終わらない宴

出版社・メーカーコメント

エコノミストたちはなぜ役に立たないのか?理論は現実の経済にどこまで応用できるのか? 今日の経済問題に関するさまざまな論戦をわかりやすく解説しつつ、現状への「シンプルで生産的な処方箋」を提言。

著者紹介

田中 秀臣 (タナカ ヒデトミ)  
1961年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程修了。上武大学ビジネス情報学部助教授。共著に、『昭和恐慌の研究』(岩田規久男編、東洋経済新報社、第四七回日経・経済図書文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)