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ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

講談社現代新書 1763

出版社名 講談社
出版年月 2004年12月
ISBNコード 978-4-06-149763-4
4-06-149763-4
税込価格 924円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

現代思想の原点がここにある。コトバの本質を問う「ソシュール以後」の軌跡。

目次

第1章 ソシュールはこう考えた(コトバの本質を求めて―分析対象の設定
ソシュールが示した指針―体系と構造)
第2章 ソシュールの考えはどう継承されたか(最初のターゲットは音素だ―プラハ学派
キーワードは関係性―コペンハーゲン学派)
第3章 花開くソシュール(具体的な言語事例を構造主義的に分析―バンベニスト
コトバは経済的にできている―機能主義)
第4章 構造主義言語学の課題(疑いえない原理だけを基準に
構造の問題 ほか)

おすすめコメント

現代思想の原点がここにある コトバの本質を問う「ソシュール以後」の軌跡 ソシュールが挑んだコトバの謎 深く考えてみるまでもなく、音声と概念とはまったく性質が違うものです。音声は波ですから見たり触ったりすることはできないにしても、とにかく物理的な実体であるのに対し、概念は決して物理的な実体とは言えません。それなのに、私たち人間がコトバを使う時には、その似ても似つかない2つのものを対応させています。しかも、その対応のさせ方は、同じ言語を使う人々であればまったく同じなのです。もちろんだからこそコトバを使って意味の伝達ができるようになっているのですが、これほど性質の異なる2つの要素を、同じ言語を使う人々がどうして正しく結びつけることができるのかは、考えてみれば不思議なことです。――<本書より>

出版社・メーカーコメント

どうして私のコトバはあなたに通じるの? ソシュールという水源に発した構造主義言語学。その基本的な考えかたから、世界中でどのように継承され展開したかまで、平易に解説する。コトバの謎への道案内!

著者紹介

町田 健 (マチダ ケン)  
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。東京大学助手、北海道大学助教授などを経て、名古屋大学教授。専門は言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)