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科学する麻雀

講談社現代新書 1765

出版社名 講談社
出版年月 2004年12月
ISBNコード 978-4-06-149765-8
4-06-149765-0
税込価格 1,100円
頁数・縦 269P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  •  ネット麻雀の対局で得られたデータをもとに、麻雀を統計的、理論的、数理的に分析した一冊である。本書にはなにやら小難しい数式が出てくるが、これらはすっとばして読んでもかまわない。どういう場合にどう打つかという明確な答えを読めばいい。私が一番参考になったのは、ベタオリするときの切る牌の順番を示したもので、それぞれが当たりとなる確率がコンマ2桁までの精度で記されている。これらをみると思ったほど当たらないのがよくわかる。今までの戦術書とは一線を画した新しい著者の試みに敬意を表したい。(のり)

    (2005年9月14日)

商品内容

要旨

「数理の力」があなたの麻雀を変える。

目次

序章 なぜ彼らは曖昧なのか(「答え」を用意しない麻雀界
間違っていた常識)
第1章 データが麻雀を理性化する(「答え」を探すための方法論
データを比較するための理論)
第2章 最強をめざす基礎理論(文学的麻雀から数理学的麻雀へ
麻雀を数式化する)
第3章 最強の麻雀講座(自分:テンパイ 他家:攻撃なし
自分:イーシャンテン程度のノーテン 他家:攻撃なし ほか)
第4章 麻雀の思想的側面について(「流れ」は存在するか
麻雀の点数計算システムはよくできているか)

おすすめコメント

「数理の力」があなたの麻雀を変える! 裏スジは危険ではない/回し打ちは無意味だ/ベタオリには法則がある/「読み」など必要ない 「麻雀の答え」を明らかにする 従来の戦術書は、「読み」や「総合的な判断」や「ツキの操り方」といった一般化が不可能な、個人レベルでしか身につけることが出来ない“技術”だけで麻雀を論じています。そして、それらこそが高度な技術であると、麻雀を打つ人たちの間では長く信じられてきました。(中略)本書では、こうした曖昧な記述をできるだけ排し、「どんな場合に、何を基準に、どう考えるか」といった「麻雀の答え」を明示していきます。たとえば「リーチすべきか、ダマにすべきか」という判断に対して、きちんと「どういう場合にリーチすべきである」と具体的に示します。それらの「答え」は理論的、数理的、あるいは統計的な根拠にもとづいています。根拠のない不明確な考え方はいっさい出てきません。――<本書より> ●ピンフのみテンパイはリーチすべきか? ●役牌が持ち持ちになっている確率は? ●チートイツは全和了の何%を占めるか? ●他家リーチに安全牌がないときどうする? すべての「答え」がここにある!

出版社・メーカーコメント

従来の麻雀観を根底から覆す数理的戦術書。「状況」や「流れ」を根拠にした曖昧な打ち方は思考停止にすぎなかった。膨大なデータを解析し「ここではこう打つ」という解に可能な限り近づく史上初の試み。

著者紹介

とつげき東北 (トツゲキトウホク)  
1976年兵庫県生まれ。2001年、東北大学工学部通信工学科卒業。02年、北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科中退。大学在学中の99年にインターネット麻雀「東風荘」でデビューするや圧倒的な実力を発揮し、同年「システマティック麻雀研究所」をウェブ上に立ち上げ科学的な麻雀を説く。厖大なデータ収集と緻密な解析にもとづく理論は次々と従来の定説を塗り替え、ネット雀士のカリスマ的存在となる。現在は国家公務員として中央官庁に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)