• 本

ジョン・レノン対火星人

講談社文芸文庫

出版社名 講談社
出版年月 2004年4月
ISBNコード 978-4-06-198365-6
4-06-198365-2
税込価格 1,188円
頁数・縦 247P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 真っ当さを逃れるしかなくて

    高橋源一郎の幻のデビュー作!音楽でもSFでもなくこの本にあるのは不確か な真実で、それをまともに受け止めると涙してしまいます。なぜって真実は不確かな ものだって気付かされてしまったら誰でも辛いものです。それに実は自分でも薄々気 付いていたのかもしれないことを「すばらしい日本の戦争」(本作品の登場人物名) に気付かされるなんて、それもまた辛い。それはさておき、この本の面白さはそれが どう伝わるのかという点。緻密で計算されているような文章ではなく、ポップでリリ カルなそしてひどく感傷的な言葉の集合体が頭(論理的思考)と身体(存在的苦痛) を通って自分の中に染み込んでゆく感じです。不満が爆発しそうな人も、なにかしら で爆発しそうな人も、この本を読んでもっと素敵に爆発してみませんか?

    (2006年1月15日)

  • 高橋源一郎の幻のデビュー作

    鮮烈としか言いようがない。この言語感覚にはかなわない。源ちゃん、すごすぎ。天才じゃん。「ギャング」も素晴らしいが、この作品はなんというか著者のそれまでの鬱積のようなものが一気に爆発してしまったような、その意味で処女作らしい魅力がある。もしあなたが、お年寄りや若者や不良やおじさんやお相撲さんや芸術家や母親や大統領やジョン・レノンや、つまり誰かに「文学とはなんですか?」ともしも万が一質問されたならば黙って本書を差し出せばそれでオッケーだ(「ギャング」をそえればなおグッド)。それで全部とは言わないが大切なある部分は伝わるはずだ。たぶん。

    (2005年9月26日)

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商品内容

要旨

住所はなく、消印は「葛飾」、そして差し出し人の名前は、「すばらしい日本の戦争」…名作『さようなら、ギャングたち』に先立つこと一年、闘争、拘置所体験、その後の失語した肉体労働の十年が沸騰点に達し、本書は生まれた。「言葉・革命・セックス」を描きフットワーク抜群、現代文学を牽引する高橋源一郎のラジカル&リリカルな原質がきらめく幻のデビュー作。

出版社・メーカーコメント

高橋源一郎の原質がきらめく幻のデビュー作名作『さようなら、ギャングたち』に先立つこと一年。言葉・革命・セックスを描き、現代文学をフットワークよく牽引する高橋のラジカル&リリカルな実質的処女作