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決壊

講談社文芸文庫 こM3

出版社名 講談社
出版年月 2006年10月
ISBNコード 978-4-06-198456-1
4-06-198456-X
税込価格 1,430円
頁数・縦 364P 16cm

商品内容

要旨

優しさを押し売りする若者を痛烈に批判する中年のディスク・ジョッキイ、テディ・ベア(「金魚鉢の囚人」)、雨もよいの逗子のリゾート・ホテルを舞台に、抑制のきいた文章で綴る鬱屈した人々の一夜(「ビートルズの優しい夜」)、一九六〇年代から八〇年代の“現実”を描き、漂うように生きる主人公たちの心に蟠っている信じきれぬものを抽出。ほかに表題作、「息をひそめて」、「パーティー」の傑作五篇。

出版社・メーカーコメント

’60年代から’80年代の<現実>を活写漂うように生きるディスク・ジョッキィ<テデイ・ベア>(「金魚鉢の囚人」)、崩壊の危機に瀕する崖上の家(「決壊」)など日常の底流に澱む普遍を抉る傑作五篇

著者紹介

小林 信彦 (コバヤシ ノブヒコ)  
1932・12・12〜。小説家。東京生まれ。早大文学部英文科卒。1955年「近代文学」3月号に「白い歯車」を掲載。58年江戸川乱歩に推され中原弓彦の筆名で書評などを書き、「ヒッチコック・マガジン」編集長となる。64年『虚栄の市』、65年『汚れた土地』刊。66年『冬の神話』刊、この時より筆名が本名の小林信彦になる。69年児童向け小説依頼で『オヨヨ島の冒険』刊。73年、『日本の喜劇人』により芸術選奨新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)